いちです。
皆さん「MOOCs(ムークス)」ってご存知ですか?
MOOCs :Massive Open Online Courses
オンライン上で誰でも無料で講義が受けれらるシステムのこと。
代表例として
- Coursera(コーセラ):
米スタンフォード大学教授のAndrew NgとDaphne Kollerにて創設された営利団体。参加団体にスタンフォード大学やミシガン大学などの大学だけでなくGoogle、IBMなどのテック企業も参加している。 - edX(エデックス):
MIT(マサチューセッツ工科大学)とハーバード大学によって創設された非営利団体。Coursera同様に様々な大学と企業が参加している - JMOOC(ジェイムーク):
日本版のムークス。一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会のこと。大学講師や企業に所属している方による講義がメイン。
他にもあるかと思いますが、代表的な「Coursera」と「edX」は知っておいて損はないです。
今回はこのMOOCsについて皆さんと共有したいと思います。
MOOCsってなに?

MOOCsは文字通り、
Massive:大規模な
Open:開かれた
Online:オンライン上での
Course:授業(コース)
つまり、多くの人たちがオンライン上で講義や授業を受けられるシステムのことです。
単純に講義を聴講するだけでも構いませんし、講義や授業の中には課題を出すものもあります。また(主に海外の)大学が単位として認定する場合もあったり、コースによっては学位や修了証を認定してもらえるものもあります。
主なプラットフォームとしては、前述した「Coursera」と「edX」が有名ですが、どちらも英語が主言語の講義となっています。次に記述するメリット・デメリットでは主にこの2つのサイトでのことについて説明しています。
メリット
メリットは次の点です。
①完全オンラインで高品質な講義が受けられる
②講義を受けるだけなら無料
③有料版に切り替えることで、講義修了後に修了証がもらえる
一つひとつ解説します。
①完全オンラインで高品質な講義が受けられる:
基本的にはオンライン上での講義で完結します。なので、対面でのグループワークみたいなものはありません(ただし、講義によってはSkypeでのディスカッションがあったりします)。提出物などもオンライン上で完結します。
品質については参加大学や企業を見れば分かるように、一流大学や企業が講師役となって講義をしています。大学・企業側も看板を背負っているという点と世界的な潮流としてオンライン教育に力を入れている点、そもそも欧米では「教育の機会を公平に与えよう」という気概が強いこともあり、皆さんの想像以上に質が高いです。
②講義を受けるだけなら無料:
記述の通りです。講義を受けるだけ(いわゆる聴講生)であれば無料で受けられます。もちろん有料版と無料版での講義内容は全く変わらないため、身に付けられるスキルも同じものが手に入ります。
③有料版に切り替えることで、講義修了後に修了証がもらえる:
聴講生の場合は講義修了後に残るものは自身のスキルのみですが、有料版に切り替えることで講義内容を習得した証拠として「修了証」がもらえます。この「修了証」はFacebookやLinkedInなどのソーシャルメディアで共有することができるので、資格のように扱うこともできます。さらに、コースによっては(受講条件はあるが)学位を得られるものもあるので、ある意味、短期海外留学が自宅で可能になっています。
デメリット
デメリットは次の点です。
①基本的には全て英語での授業がほとんど
②「修了証」は得られるものの、キャリアアップにつながるかは不明
③自己管理ができないと途中で挫折してしまう(フォローがない)
これも一つひとつ説明します。
①基本的には全て英語での授業がほとんど:
基本的には全て英語で行われると思ってください。たまに字幕で日本語が出てくる時がありますが、恐らく先人の方がボランティアで付けてくださったものです。そのため大部分の講義が英語での説明かつ英語字幕での映像です。ただ、トークスプリクトなどが事前にあったり、YouTube映像であれば自動日本語字幕があったりするなどの対応策もあります。私もよく翻訳サイトやGoogle翻訳を使って講義を受けています。
②「修了証」は得られるものの、キャリアアップにつながるかは不明:
このサイトを見ている皆さんは恐らくほとんどが日本企業に在籍している方々かと思います。「修了証」はソーシャルメディアで共有できるのですが、皆さんFacebookを仕事で使うことやLinkedInを使うことはあまりないでしょう。そのため、現在在籍している企業からの評価を向上させることができるかと言えば、難しいかと思います。そのため「修了証」を得ても評価されるか否かは不明です。しかし余談になりますが、私はLinkedInに「修了証」を載せてから何件かオファーがありました。特に外資系にはそれなりに評価があるのかもしれません。
③自己管理ができないと途中で挫折してしまう(フォローがない):
いつ講義を受けるのか、いつまでに終わらせるのか、全て自分の管理次第です。講義完了までの目安はありますが、早く終わっても遅く終わってもどちらでも構いません(一応、課題のスケジュールなども設定されていますが…)。私は自己管理が苦手なので、有料版にすることで否が応でも講義を進めるようにしていました。「Coursera」はサブスクリプション型なので、早く終わらせることにしかメリットはありません。
MOOCsのコスト

メリット・デメリットのところで記述した通り、コストについては2通りしかないです。
①聴講生として受講のみ(有料版と身に付くスキルの差異はない):無料
②「修了証」がほしい:有料
どちらが良いかは完全にあなた次第でしょう。
私は講義を修了した証が欲しかった(それがモチベーションのひとつだった)ので、数件ほど有料版にしました。
まとめ:コレを使わない手はない
コストのところでも紹介したように、基本的には講義で受けられる内容は有料・無料関わらず同じなため、無料版であればノーリスクです。
ノーリスクで海外の一流大学・企業の講義を受けられてスキルを身につけられるのならば、コレをやらない理由はないでしょう。
MOOCsは是非皆さんにオススメの教育プラットホームです。
新型コロナウイルスによる外出禁止の機会の際に、試してみてはいかがでしょうか?
〜今回の格言〜
あなた方は進歩し続けない限りは退歩していることになるのです。
目的を高く掲げなさい。
- ナイチンゲール - (英国の看護師、社会起業家、看護教育学者 / 1820~1910)
まずは一歩から始めることが大切ですね。


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